日日是今帳…2月16日

古民家Hibicoreの女将が『ずれずれなるままに』今日の『ウタ』を綴る『日日是今帳』

風もなく青空が広がり、温かな陽が差して春を感じさせる朝でした。それでも定点観測地の石臼には氷が張り、散歩道も建物の影になる場所には、霜が残り…春と冬の両方の顔を見せながら、自然は少しずつ春の気配を濃くしていくのでしょうね。春の気配は日のある時だけではなくて、日が沈み黄昏始めた時などにも感じることがあります。風、空の色、音の響き方なのでしょうか?取り巻く空気感がある日突然春っぽくなる。ああ、季節が変わっていくなぁと感じる瞬間、懐かしさと嬉しさとなぜか少し寂しさの入り混じった不思議な感覚が湧いてきます。スーパーで車から降りた瞬間とか、さまざまなタイミングで感じるのですが、自然の大きな流れの中に自分がいるのだと感じる大切な時間です。写真は先日猿が来て落としていった駐車場の八朔の小さな実。門の椅子に置いておいたら、今朝はお日様の光を浴びて、気持ち良さそうに日向ぼっこ。

2017年2月16日

春来ると 聴こえぬ声の 通り過ぎ

みかん